週末、滋賀県高島市の八ツ淵の滝から釈迦岳へと向かうコースを歩いてきました。
いつものごとくアルペン芦山の例会です。
八ツ淵の滝は、「日本の滝百選」にも選ばれている名瀑で、
名前の通り、八つの滝が連なっています。
水辺を歩くのは大好きだし、比良山系はあまり行く機会がないので
行きたい気持ちはあったものの、
山岳地図を見ると、実線ではなく破線でコースが記され、危険個所の表示があるし、
高島市のHPにも、滑落死亡事故多発とか書かれているしで、
どうしたものかとかなり迷いました。
でも、一週間前に岩訓練と渡渉訓練を受けたばかりだったし
怖い怖いと言ってたら少しも進歩がないと、思い切って参加したのでした。
JR近江高島駅からバスに乗って、ガリバー旅行村下車。
そこからハイキングのスタートです。
「死亡事故多発」の表示がある下の方の滝は通らず、
巻き道を進んでいきます。
これが大擂鉢の滝……かも……。
実はこのあたりからは鎖場の連続で、普通の登山道はほとんどなく、
滝の名前を確認したり滝を愛でる余裕はほとんどなかったのでした。
たとえば、こんな岩場をロープを頼りに下ったかと思うと、
簡易ハーネスとカラビナで体を確保して、
滑りやすい岩を伝って流れを横切り、
ツルツルの鉄梯子を登って、
今度は朽ちた木のはしごを頼りに岩場を登る……。
危険個所には足場が打ち込んであったり、鎖やロープが垂らされていたので
三点支持で慎重に登れば大丈夫なんですが、
それも、確かな登山技術のある山岳会の皆さんのサポートがあってこそ。
次は夫や友人と一緒に……なんて、気軽に行ける場所では到底ありませんでした。
予定の時間を大幅にオーバーしてやっと危険個所を通過。
穏やかな流れを楽しみながらひと息。
登山道にはこんな珍しい植物が見られました。
「銀竜草(ぎんりょうそう)」。
緑色の葉や茎はないのですが、これでも花が咲いているのです。
半透明の透き通った姿から、「ユウレイタケ」の別名があります。
6月に行った熊野古道でも目にしましたが、
実物を見るのは、私の7年のハイキング歴では初めてのこと。
ちょっとラッキーな気分です。
釈迦岳に向かう途中、眼下に琵琶湖を望むことができました。
八ツ淵の滝を通過するのに時間がかかり、
予定より時間が押してしまったので、
帰りは釈迦岳には上らず、少し手前のピークから下山しました。
この日の活動時間 6時間、活動距離 7.5km。
高低差 790m、 累積標高 上り781m/下り1025m。
前回アップした六甲最高峰往復と比べて距離は短いのに、
時間はかかったし、1.5倍くらい疲れました。