翌朝は御来光を見るために4時半に起床。
宿から5分ばかり歩いて、大黒岳の登り口あたりで日の出を待ちました。
目の前には雲海に浮かぶ山々。
高山ならではの光景です。
畳平のバスターミナルには昨夜はなかった観光バスが3台も止まっていて、
大黒岳を登って行く人の列ができていました。
どうやらご来光を見るためだけにバスでやってきたみたいです。
東の空が焼けてきて、やがて雲海が真っ赤に染まる……
ってのを期待していたのだけど、
この日は雲が厚くて太陽はこのまま雲に隠れてしまいました。残念!
でもまあ、雨が降らなかっただけでも上等です。
この日は7時半に宿をスタートして、乗鞍岳最高峰の剣ヶ峰をめざしました。
途中、ガスが消えて遠くに槍ヶ岳が見えました。
画像中央のとがった山がそれです。
まだ雪渓も残っています。
中央の山は摩利支天岳で、山上に見える施設は観測所だそう。
権現池。
池の向こうに見える小さなピークにも大日岳、屏風岳、薬師岳と
ちゃんと名前がついています。
肩の小屋から最高峰の剣ヶ峰(左のとがった山)が見えました。
バスターミナルから頂上まで90分ほどで登れるところを、
私たちのツアーは初心者向けということで2時間余りかけて登ったので、
ほとんど息が切れることもなく歩けました。
ルートはわかりやすく、手軽に登れそうに見えるためか、
スニーカー程度の軽装の観光客もたくさん登っていましたが、
足元は岩がごろごろしているし、特に下りは滑りやすいので、
やっぱりそれなりの装備は必要と思います。
頂上で記念撮影。
私は某スポーツ会社のキャンペーンに応募するために、
指定の手ぬぐいを広げています。
応募者の中から抽選で1名にテントが当たるんだそう。
絶対に当たらない自信がありますが、一応応募しました。
このあと、また2時間ほどかけてゆっくり下山し、
Uターンラッシュで渋滞する中、バスで9時間かけて大阪に戻りました。
初めての3000m峰。
たくさんの高山植物を見ることができたし景色も素晴らしかった。
けど、自分の足で苦労して登って見た景色ではない分、感動も薄い……。
森の中からスタートし、登るにつれて植生が変わっていくのを楽しみ、
やがて森林限界を超えて頂上へ、っていう登山を、いつかやってみたいです。