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「86歳の母が胃の全摘手術をうけました」の記 ●その5 ICUからHCUへ

二日目。病院にいくと母はICUからHCU(準集中治療室)に移動していました。
車いすに座って移動したと聞いて、あんなにたくさんの管をつけたままで
よく車いすに乗れたものとびっくり。
この時点で、酸素マスクと鼻に挿入したチューブははずされ鼻カニューレになっていました。

この日の母は顔色もずいぶんよくなっていて、
私の顔を見ると笑顔になり普通に会話することができました。
夜もずっとうつらうつらしていたそうで、
苦しくて眠れないってことはなかったそうです。
痛みも咳をすると響く程度で、あとから聞いたところでは
今回の手術で一番痛かったのは両脇腹のドレーンを抜くときだったとか。
手術そのものの痛みに関しては完璧にコントロールされていたようで
それがわかっただけでもすごくほっとしました。

痛みがないせいか母にも余裕があって、
パジャマと腹帯を開いて傷口の処置を見せてくれました。
そこにはガーゼはなく、傷の上に白いネット上のものをのせて、
透明のフィルムでぴったりとおおってあるだけ。
術後5日間ほどはこのままにしておくのだそうで、抜糸も消毒もなし。
夏井睦氏が「傷は絶対消毒するな」で書かれていた湿潤療法そのままです。
術後10日ほどして見せてもらったときには傷はすっかりくっついて
母のお腹のシワに隠れてしまうくらい細い細い一本の線になってました。
痛みのコントロールと傷の治療法だけ見ても医療はすごく進んでいるんだと驚いたし、
だからこそ86歳の高齢でも手術可能と判断されたんだなと感じました。

三日目。私もちょっと疲れていたのと昨日の様子を見て安心したのとで、
病院には行かなかったのだけど、心配していた不整脈が出たそうです。

四日目。母は私の顔を見るなり、朝方錯乱状態になって
看護師さん3人がとんできて、迷惑をかけたと話してくれました。
そして、ペラペラとあり得ない話をしゃべり続けるのです。

曰く、若い子が来てみんなで酒盛りするので迷惑だ。
子供がいたので栗のチョコをあげた。
モモコ(ハイヒールの)が看護師のアルバイトに来ていて
栗のチョコを三つも食べた。
(よっぽど栗のチョコに未練があったみたい)
あ、ほら女の人が入ってきた。
「え?どこに?」と聞くと、「そこにいるのに何で見えないの」と怒り出す。
指先に装着された脈拍計をぐねぐねといじって、あげくはずそうとする。

ICUに入った高齢者にはよく起きるという術後せん妄の始まりでした。
少しでも刺激を与えた方がよかろうと思い、
私が半ば自己流でやっている足つぼマッサージをしてあげるとすごく喜んでくれて、
この日から毎日やってあげることにしました。


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by mell1999 | 2016-12-21 00:08 | 胃がん | Comments(0)