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「86歳の母が胃の全摘手術をうけました」の記 ●その4 手術

母は11月25日に一時退院して、30日に再入院。
翌12月1日に手術を受けることになりました。
術前検査としては、腸の内視鏡検査と胃のX線検査を受けたそうです。

再入院の日は兄嫁が付き添ってくれることになったので、
入院前日に母の様子を見に実家に行きました。
手土産は母の好きな、栗のペーストが入ったチョコレート菓子。
手術の前に食べさせてあげようと思ったのだけど
やはり胃が気になるようで、「退院後の楽しみにしておく」と言って、
そのまま冷蔵庫にしまってしまいました。

母は入院の準備が忙しいとぼやきながら思ったより平静でした。
一方の私は、母の吐血以来ずっと胃の中に石が詰まっているような感じで、
食欲はないし夜は眠れないし最悪の精神状態。
それでも、91歳で胃を全摘して98歳の今も元気という人をネットで見つけ、
ちょっと気持ちが楽に。
母とも、そんな話や退院後の食事のことなど、
できるだけ前向きな話をしながら夜まで一緒に過ごしました。

手術当日は、兄夫婦は仕事があるので、私が付き添うことに。
といっても、手術の間、家族室という部屋で待機しているだけですけどね。
たぶん、不測の事態が起きた時に判断を求められるのでしょう。
家族室から離れる時は連絡するように言われました。

手術は9時半に始まって、13時半に終了。
途中、家族室に電話が入り、「これから縫合します」と知らせてくれました。
手術時間としては4時間だけど、開腹から縫合が終わるまでは実質2時間程度。
高齢のうえ狭心症の持病と貧血があったので、
前後の処置に時間がかかったのだとか。

手術が終わると間もなく執刀医が私を呼びに来て、
面談室で摘出した胃を見せながら説明してくれました。
初めて見る胃はきれいなピンク色で、
胃薬のパッケージなんかに描かれている胃の形そのもの。
胃の上部にはゴルフボールのような黒ずんだ塊がありました。
見るからに悪性腫瘍って感じです。
そりゃこんなのが胃の入り口にあったら、
じきに食道狭窄になるわなあと納得。
胃の下には黄色い脂肪がぶら下がっていて、
リンパ節や血管も一緒に摘出したそうです。

さらに20分くらいすると看護師さんがきて、
ICU(集中治療室)の母の元に案内してくれました。
私が行った時、母は看護師さんに痰をとってもらっているところでした。

鼻にはチューブが入り、その上から酸素マスク。
首の静脈には栄養を入れるための点滴。
胸に心電計、腕に血圧計、指先に脈拍計。
手の甲には点滴。
お腹の両脇には浸出液を排出するためのチューブが2本。
そして尿道カテーテル。
全身管だらけって感じで、見ているだけで息苦しくなります。

「痛みは?」と聞くと「重いような痛みがある」と。
看護師さんに、すぐに痛み止めが効いてくるはずといわれ、
ちょっとほっとしました。
しばらくすると吐き気をもよおしたものの
点滴に吐き気どめを入れてもらうとじきにおさまりました。

ICUの面会時間は30分に制限されているので、
母と少しだけ話をして家に戻りました。
私があれこれ考えたところでしょうがないとわかっていても、
今頃母はどんなに苦しい思いをしているだろう、
夜も眠れないんじゃないかとそんなことばかりが頭に浮かんで、
なんとも胸苦しく、またまた眠れぬ夜をすごしたのでした。


by mell1999 | 2016-12-19 23:14 | 胃がん | Comments(2)
Commented by 1go1ex at 2016-12-20 16:28
86歳のお母さんが胃がんで胃の全摘手術だなんて、まあ、なんて大変なんでしょう。
お見舞いの言葉も思いつきません。
ご本人はもとより、そばで見ている家族も辛くて気の休まる暇がないでしょうね。
86歳でも「私は手術を受ける」というお母さんの決意、すごく前向きで感心します。
術後の回復が順調であるように祈ります。
(この年末、大殺界かと思うほど次々、良くないことに私も見舞われています。それはまたブログで追い追い。)
Commented by mell1999 at 2016-12-21 00:17
>わびさびさん
高齢になれば誰でもガンのリスクはあるのだからと
覚悟はしていたけど、やはりこたえますねー。
同時に、母の闘病を見ながら、自分の未来の姿だと
思わずにはいられないし、色んなことを考えました。
わびさびさんも大変だったんですね。
今は少しは落ち着かれたのならよいのですが。。