メルはありがたいことにとっても健康で、予防注射とフィラリアの薬をもらう以外は、めったに獣医さんのお世話になることはない。
なので、普段診てもらうなら、家から近くて、そこそこ評判のよい獣医さんならOKと思っていたのだけど、メルもそろそろ中年犬。少しくらい遠くてもいいから、信頼できて、ちょっとしたことでも気軽に相談できる獣医さんに診てもらわなあかんなあと思うこのごろ。
で今日、たまたま教育テレビにあわせたら、
「あしたをつかめ」という番組で、大阪府高槻市の動物病院に勤務する30代の獣医さんが紹介されていた。
この先生、ネコちゃんの不調の理由をさぐるために、飼い主さんにじっくり話を聞いたり、病院までペットを連れてこられないお年寄りを往診して相談に乗ったり、かと思えば、スキルアップのために勉強会に参加したり、ほんとに真摯ないい先生だってことが伝わってくるんですよ。
クライマックスは、肺水腫が悪化して、病院に運び込まれたワンちゃんが亡くなったとき。先生もワンちゃんを抱きしめて、飼い主さんといっしょに泣いてるんやね。
病気のワンちゃんのために夜も寝ないで看病をしてきた飼い主さんの思いや、最期まで、しんどいのを我慢して生き抜いたワンちゃんのことを、ずっと見守ってきたからこその涙なんやろうね。
年々涙腺がユルユルになっている私も、テレビの前でもらい泣きしつつ、こんな先生に診てもらいたーい! と心の中で叫んでいたのでありました。
高度医療をになう獣医さんの情報は、最近は本などで手に入るようになったけど、ペットを失ったときの、飼い主の心の痛みまで理解してくれる獣医さんの情報っていうのは、やっぱり口コミが頼り? 飼い主の向き合い方にもよるわけだし、ねえ。