メルと歩けば

mellpapi.exblog.jp
ブログトップ

百田尚樹さんの本を読みました

私はボクシングは好きではありません。
見てるだけでも痛そうで、とても正視できないんです。
だから、カウンターパンチってどんなパンチ?
と、ネットで検索したくらい、ボクシングのことは何も知りません。
そんな私が夢中になって読んだのが、
ファイティング原田を描いたノンフィクション、「『黄金のバンタム』を破った男」です。

戦後の日本のボクシング史をなぞると同時に、原田のボクシング人生が描かれているんですが、
敗戦で自信を失っていた人々が、原田たちの活躍に熱狂する気持ちにいつの間にかシンクロして
何度も涙しながら読みました。
ボクシングに興味のない人間を感動させてしまう百田尚樹さんはすごい作家さんだなあと
あらためて驚いたのでした。

これを読む気になったのは、先に「永遠の0」を読んだから。
ご存じ、ゼロ戦パイロットにまつわる物語で、これも夢中になって読みました。
ただ、友人の一人が、「最後の章で号泣した」なんてフェイスブックに書いていて、
ちょうど本を読んでいる途中でその投稿を見た私は、号泣する気満々で読み進めたのですが…
結果は、全然泣けませんでした。

むしろ結末を読んで、「なんだかうまくまとまりすぎだなあ」と、かすかに興ざめしてしまったのです。
そこまでのストーリーがあまりに生々しくて、ノンフィクションを読んでいるような気分になっていたのが、
やっぱり物語だったと気づかされたという感じです。
これがドラマや映画だったら、また違ったでしょうね。
c0038434_22322729.jpg

泣ける泣けると言われて、もっと空振りだったのが「犬から聞いた素敵な話」。
う~ん、犬を飼ってない人が呼んだら泣けるのかしら?
私は本を読みながら「そんな飼い方せんといてあげてよ」とか、
「無責任に犬を飼う人が増えるんちゃう?」とか、
そんなことばかりが頭に浮かんできてしまいました。
c0038434_22323564.jpg

by mell1999 | 2013-09-30 22:58 | 雑感 | Comments(2)
Commented by 1go1ex at 2013-10-01 16:50
『永遠の0』、私も友達に勧められて読みました。
ものすごく面白く一気に読んだけど、読み終わった後、「結局この人は戦争そのものは否定していないんだな」と感じました。
太平洋戦争ではたまたまそのときのリーダーたちが馬鹿ばっかりだっただけで。
だって零戦の勇者たちを手放しで褒め称えている部分があったりするでしょう?
その「勇者」に撃ち落とされたアメリカ兵にも家族がいただろうに、そこのところはまったく視野に入ってないんだよね。
ある意味、怖い小説だなと感じてしまいました。
Commented by mell1999 at 2013-10-01 23:49
>わびさびさん
なるほど、そういう見方もあるんですね。
私は百田さんが「戦争を否定していない」とは思いませんでした。
自分が同じ状況におかれたらどうだろうという問いを
常につきつけられているように感じながら読みました。
そうすると、やっぱり自分の弱さやずるさと向き合わざるをえなくて
それがむき出しにされてしまう戦争の恐ろしさを改めて思いました。
でも、百田さんは零戦というメカや飛行機乗りが好きなんだろうなとは思いますが。