高知の人は竹の子がとっても好きなようだ。春一番に採れるモウソウチクの竹の子に始まって、ハチク、秋の四方竹、冬のカンチク。塩漬け竹の子や乾燥竹の子などもよく目にする。
今はちょうどハチクがシーズンのようで、日曜市にもたくさん並んでいる。ハチクは写真のような細い竹の子で、これをエンドウ豆と煮るのが高知風。
竹の子はワカメがであいものとおもっていたけど、確かにエンドウ豆と炊くと、よくあう。
ちなみに写真の竹の子はゴルフに行ったとき、キャディさんがみつけて、足でけって(!)ポキッと折り、おみやげにくださった。足でけって収穫するのも高知流? まさかね。
こちらの写真はコサンチク。ハチクよりさらに細く、やわらかくてとてもおいしい。
じつはこのコサンチクは、ヨガのお仲間のKさんが自分の山から収穫して、持ってきてくださったもの。
Kさんの山ではモウソウチクの竹の子もとれるそうで、これももちろんいただいた。春には徳島あたりまで遠征してワラビやイタドリもとってくるのだとか。まさにスローライフな暮らしぶり。
そしていつも私に、そのおすそ分けをしてくださるのである。
もらってばかりで申し訳なくて、「私は何もさしあげるものがなくて、すみません」と言うと、Kさんは、「あんたはお客さんやき、ええがよ」と言ってくださったのだ。
おそらく来年か再来年には、夫の転勤で高知を離れる私。せっかく仲良くなっても甲斐がないと思われてもしかたのない私を、Kさんは、「高知のいいところ、おいしいものを満喫して帰ってよ」と、もてなしてくれているのだ。
高知は人も自然もあったかいなあと、しみじみ感じたのだった。