高知は海の幸に負けないくらい、山の幸にも恵まれている。最近、毎日食べているのがこのトマト。高知のトマトはとにかく甘くてジューシーでおいしいのだ。
有名な徳谷トマトなどは、贈答に使われるくらい。でもそういうブランドトマトは高くてちょっと買いにくい。 なんでも、徳谷トマトなどは、数件の農家が作っているだけなんだそうな。そりゃ高くなるはずやわ。
ブランドトマトでなくても、十分おいしいです。ってことは、ブランドトマトはもっとおいしい?
やっぱり一度食べてみないとあかんなあ。
果物ではこの季節、なんたって小夏がピカイチ。こちらでは、外側の皮をりんごのようにくるくるむいて、実の回りの白い綿をいっぱいつけたまま、クシ切りにして丸ごと食べる。香りがよくて、それはそれはおいしい。
ただ、ものによっては綿や薄皮が口に残るものもあって、安く買ったのはたいていそれ。でも味はそこそこいけるので、私はもっぱら安いのを買ってきて、レモンのようにクシ切りにして、中身だけかぶりついている。
このイタドリは高知ならではの食べ物。他の地域では見向きもされないのではなかろうか。そんな野草を食材にするほど、かつての高知の中山間の暮らしは厳しかったのだということらしい。
ただ、最近はこのイタドリも、高級食材にのしあがってきているそうだ。とはいえ、日曜市にいけば、生やゆでたもの、塩漬けにしたものが安価な値段で売られている。
去年も一度ゆでたものを買って来て炒め物にしたけれど、酸味が気になって、それほどおいしいと思わなかった。
ところが、先日居酒屋で出てきたイタドリの煮物を食べてびっくり。とーってもおいしいのだ。友人の説明によれば、ゆでたのを買ったのが失敗のもとだったらしい。
曰く、買うなら塩漬け。これなら冷凍しておけば1年でも持つし、酸味もなく煮崩れもせず、おいしく料理できるのだという。
早速ご指導にしたがって塩漬けを買って来て、土佐煮にしてみたら、われながらうまくできたやん。蕗と筍の中間くらいの食感で、シャキシャキとした歯ごたえがいい。炒め煮にしてもいいそうな。これもしばらくはまりそうだ。