4月から取り掛かっていた小引き出しが完成しました。
完成までに、9回、27時間かかりました。
机の上に飾り棚と並べて置きます。
(すっかり物置棚と化していた飾り棚は、演出の都合上、あれやこれやを取り除いています。)
筆記用具と印鑑類、領収書類を3つの引き出しにそれぞれ収納。
ボロボロになっていたペン立てを撤去してスッキリしました。
引き出しは、正面部分だけ着色。その他の部分はワトコオイルでクリアー塗装をしています。
ツマミは、作る人が自分で好きなものを調達します。
図面通りに印をつけて作ったつもりでも、引き出しを入れようとすると、最初は入らないんです。
なので、カンナをかけて、ゆがんでいるところや高さの違うところを削り、微調整を繰り返しながら、抵抗なくするすると出し入れできるようにします。
それでも、使っているうちには木がそったりふくらんだりして、出し入れしにくくなってくることがあるそうです。
後ろから見たところ。
この裏面の板は、周りの枠を組み上げて、最後に糊も何もつけずにパコンとはめ込んだだけです。
これもカンナで、はまるけどはずれないように、少しずつ削りながら調整します。
底はこんな具合。こんなところは少々手抜きでもええんちゃうと、大雑把な私は思ってしまうんですが、ネジが見えないように、穴をあけてその奥にネジを留め、塗装もしています。
天板と側面の板の継ぎ目部分。
ここは、指で触っても継ぎ目が感じられなくなるまで、サンドぺーパーをかけるんです。
でもね、ここを触る人は、たぶん私しかいはず。だから、少々段差があってもええんちゃう、とこれまた私は思うんですが、そんなこと先生に言ったらあきれられそう。
私が「できあがった」と思っても、指でなぞって「ほら、継ぎ目が指にあたるでしょう」と言って、最後は先生がサンドペーパーをかけてくれました。
それも先生がやると、あっというまにツルツルになっちゃうんですよね。
なんでやねーんといつも思います。
ま、向こうはプロですからね。