先週、京都の神護寺から保津峡までを歩いてきました。
神護寺といえば紅葉の名所。
しかし、あえて新緑の季節にいくのがツウなんです。
…なんてことは全然ありませんが、人が少ないのでのんびりと楽しむことができました。
ちなみに4年ほど前、紅葉の季節に行った時は
平日にも関わらず観光客で大賑わいでした。
→当時の記事はこちら
今回のハイキングの一番の目的は、この清滝川にそって整備された東海自然歩道を歩くこと。
京都一周トレイルの一部でもあります。
でもまずは神護寺にお参り。
400段あるといわれる石段を登って行きます。
途中、修学旅行の学生たちが私たちを追い抜いて駆け上がって行きました。
若いもんはイキがいいですね。
前日の雨のおかげで石段の苔も瑞々しくて、新緑に負けない美しさでした。
神護寺の山門。
さっき駆け上がって行った若いモンがへばってます。
かわらけ投げスポットから見下ろしたところが
これから歩く錦雲渓。
この谷間を縫って流れる清滝川に沿って、
この写真のズズーッと奥のその先にあるJR保津峡駅までを歩きます。
圧倒的な緑に囲まれて、涼しげな水音を聞きながら歩くのがこのルートの醍醐味です。
目を凝らすと魚が泳いでいるのがみえるくらいに透き通っています。
遊歩道はこんな北山杉の林の中や、
こんな山道や、うっかりすると滑りそうな苔むした岩場もあって
変化に富んでいます。
途中、すれ違ったオジサンたちが「鹿がいた」と教えてくれました。
(ずいぶん離れてからだったので、私はよく聞き取れなかったのですが)
どこか途中で鹿が草を食んでいるのかと楽しみに歩いていたのに
いつまでたっても出会わない。
ところが、ハイキングも終盤。
鹿のことなどすっかり忘れたころに
先頭を歩いていた友人Hさんが「鹿が死んでいる」と。
なんと、遊歩道を遮るように鹿が倒れていたのです。
Hさんと二番目を歩いていた私が鹿を避けて川べりから迂回して進もうとすると、
少しあとからきた友人Kさんはひどくおびえて、
「警察に電話しなくていいの?」とオロオロ。
怖くて前が見られないと顔をそむけているので、
HさんがKさんの手をひいてなんとか通り過ぎたのですが……
なんと、Kさんは「人が死んでる」と聞き間違えていたんだそう。
「なんで二人ともそんなに冷静なのかと思った」
「人だったら最初にぎゃーって叫ぶよ」なんて大笑いしたのでした。
鹿さんにはお気の毒だったけど
清滝川殺人事件にならなくてよかった。
そんな思わぬハプニングはありつつも、
無事JR保津峡駅に到着。
秋にもぜひまたきてみたい素敵なコースでした。