メルと歩けば

mellpapi.exblog.jp
ブログトップ

「86歳の母が胃の全摘手術をうけました」の記 ●その6 術後せん妄

五日目。両脇腹のドレーンが抜けました。
でも、せん妄は昨日より悪化していてろれつがまわらない。
それでいて、ずっとしゃべり続けるのです。

「駅前で買い物して帰ろう」なんて言うので適当に返事をしていると、
そのうち起き上がって帰ろうとし始めます。
「まだ治ってないからもう少し病院にいてね」と言うと、
さも不満そうに「へいへい」だって。
まるで子供のような返事が返ってきてちょっと笑えました。

術後せん妄は一時的なものとわかっていても
その様子を目の当たりにすると本当に戻るのかとすごく不安になります。
私は友人から「父もなったけど大丈夫だったよ」と聞いていたので
わりと落ち着いていられたと思います。

とはいえ六日目。
せん妄がさらに悪化しているんじゃないかと思うと、
病院に向かう電車の中でだんだん動悸が高まってきて、
私自身もちょっと危ないかもと…。
ただ、仕事が忙しい時期だったので、
家で仕事をしている間だけは母のことを考えずにいることができたのが
今振り返ってもすごくよかったと感じます。

さて、病院に行くと、前日とは打って変わって
普通に近い会話ができるようになっていましたが、
顔は能面のようで、全く表情がないことが気がかりでした。
また、この日は鼻カニューレがとれていました。

いつものように足のマッサージをしていると外科の先生が来られて、
「明朝、せん妄が出なければ重湯が飲めますよ」と説明してくださいました。
逆に、せん妄があるといつまでも口から食べられないし、
食べられないとチューブもはずせないそうで、
高齢者の中には食べることを忘れてしまう人もいるとか。
どうか明日もせん妄が出ませんようにと祈る思いで病院を後にしました。

この日は実家にも寄って、ショートステイから戻った父と夕食を食べました。
施設の職員さんがあれこれ遊びを用意してくれるデイサービスとは違って
ショートステイは食事やお風呂などの生活を支援してくれる場なので、
自分から意欲をもって何かをすることができない父は、
日中何もすることがありません。
なので、父の認知症が一層進むんじゃないかとこれまた心配で。
我ながらつくづく心配性です。

七日目。HCUで退屈している母に本と雑誌を持っていきました。
この日はせん妄が出なかったので、ようやく重湯を飲むことができ
表情もいつもの母に戻っていました。
ただ、右膝が痛くて足を動かせないと言い、点滴のせいか、
足全体がパンパンに腫れていました。
もともと数年前から足の痛みがたびたび出るようになっていて
夕方になるといつも足首がむくんでいたのです。
今回の入院でよけいに足が弱ることを心配していたのですが
ほとんど動いてもいないのに膝が痛くなるとは予想外でした。

八日目。車いすに座って本を読んでいる母に
ずいぶんよくなったんだと胸をなでおろし、
先生にも、明日からはお粥が食べられますよと言っていただいて
久々に明るい気分で病院を出ることができました。
が、翌日はまたもやドドーンと落ち込むことになるのです。



[PR]
by mell1999 | 2016-12-21 23:38 | 胃がん | Comments(4)
Commented by ひろ at 2016-12-22 12:23 x
ブログの更新がなかったので、看病でお忙しいのかなと心配していました。
もう退院なされたでしょうか?
肉体的にも精神的にもお疲れでしょうに、闘病の様子を教えて下さってありがとうございます。
我が家の母も86歳・・・”延命治療も手術もお断り”って宣言していますがその時にならないといろいろわからないものですね。
とても参考になります。
そらまめさんもどうぞご自愛くださいませね。
Commented by とことこ at 2016-12-22 14:04 x
ブログの更新がなかったので、お母様の体調不良かなと思っていましたが、胃癌で手術だったとは、お母様も、そらまめさんもさぞ、たいへんだったことでしょう。
高齢の方は、入院することだけで、寝たきりになるかたもいらっしゃるので、、御心配でしたね。
少し、落ち着いていらしたのでしょうか・・
そらまめさんもご自愛くださいね
Commented by mell1999 at 2016-12-22 22:18
>ひろさん
おかげさまで、19日に退院することができました。
病院通いが今度は実家通いになり
さすがに疲れてます~。
でも、こうやってブログをかくことが私の場合
ストレス解消になるみたいです。
「延命治療お断り」は、本人も家族も
その時にならないとわからないって、私も今回
身に染みました。
自分の時は……って考えずにはいられません。
Commented by mell1999 at 2016-12-22 22:24
>とことこさん
母はやっと家に帰れたのですが、
それはそれで、小さな厄介ごとがあれこれ出てきます。
年をとるってそういうことなんでしょうね。
それにしても、一ヶ月ばかり母につきあっただけで
すごく疲れてしまって。
長年介護をされてる方はどんなに大変だろうと
改めて思いました。