高座の滝を少し登ったところから地獄谷に下りて、
沢筋を詰めていくコースを歩いてきました。
小滝がいくつもあってすべりやすく
ガイドブックには経験者の同行が望ましいとあったので
元ワンゲル部の友人に連れて行ってもらったのです。
地獄谷のスタート地点。
広い砂州のようになっていて、中央あたりに小さな流れができていた。
黄色い札の下がったワイヤーをくぐって、いざ岩登りへ~。
とにかく岩、岩、岩……。
普通の山道に比べると、
岩場を歩くのは楽しい……
のだけど、私はまだ自信がなくて、終始緊張ギミ。
滑らないようひたすら友人の足跡をたどりつつ進みます。
小滝を越える時は、
岩のでっぱりを手と足で探りつつ、
三点支持で慎重に。
足元に集中しながら登って行くので、
上りが続いても、不思議なくらいしんどさを感じない。
見るからに難しそうなところには巻き道があって、
2カ所ほどは巻き道の方へ。
滝が現れるたびに、(マジでここを登るの?)
と内心ビビッていた私は、
巻き道に行くたびにちょっとホッとしていたのでした。
その名も「小便滝」。
まんまですな~。
こんなんして登ります。
小便滝のところで右に曲がってさらに谷を進み、
明るくなったと思ったらA懸垂岩に到着。
A懸垂岩に登って風吹き岩方向を見たところ。
ここから、Cケン、Bケン、万物相を経て風吹き岩へ。
(たぶん写真に書き込んだので合っていると思いますが、確信はありません)
風吹き岩やこのあたり一帯は、阪神淡路大震災で
かなり様相が変わってしまったのだとか。
今度はCケン(と思しき岩に)登って、
次はBケンに登って、
Aケンがだんだん小さくなっていく。
万物相に到着。
花崗岩が風化した不思議な形。
緊張の岩登りを終えて、達成感でいっぱい。
岩には大きな亀裂が入っていて、
また地震でもおきたらぱっくりといきそう。
ここからひと登りしてロックガーデンからの尾根に合流し、風吹岩で休憩。
岩場をなんとか歩き終えて気をよくした私は、
荒地山の岩梯子の登り方も、友人にご指導いただくことに。
というのも、1年ほど前に登った時は
最後のひと登りがどう足を掛ければいいのかわからず
半分パニックになりながら這い上がったのでした。
あの時の恐怖感がぬぐえず、
以降、一度もチャレンジしたことがなかったのだけど、
友人のあとをついていけば登れるかもと。
これが岩梯子。
途中まではすいすい登れるのよねー。
で、問題は最後のひと登り……
あ、あれれ~?
なんだ、簡単に登れるやん。
確か最後に大きな岩があって、
足を置く場所もなかったはずなのにと
狐につままれたような気分。
カメラを向けられて手を振る余裕まで。
どうやら前回は、恐怖心から岩に張り付いてしまって
足元をちゃんと見てなかったんやね。
早速今回の「岩登り教室」の成果が出た感じです。
これは新七衛門ぐら。
岩の隙間を通るので、
ザックは先に岩の上に投げあげておく。
ここも、震災前とは形が変わっているそうです。
荒地山山頂で記念撮影。
このあとは反対側にくだって風吹き岩に戻り、
何度も歩き慣れた会下山遺跡に下るコースで下山。
初めての地獄谷は、ちょっとドキドキしたけどめちゃめちゃ面白く
とっておきの遊び場を見つけたような気分。
ただ、今回は友人が前を歩いてくれたおかげで安全に進めたけど、
私が先導することになったら、はたしてうまく歩けるかどうか。
まだまだ未熟だなあ~。
この頃は山を歩いても筋肉痛になることはないのだけど、
今回は腕の付け根やお尻がすごい筋肉痛に。
岩を登る時に脚や腕にすごく力が入っていたみたい。
次からは、もう少し肩の力を抜いて登らないとね。