お盆休みにバスツアーで大台ケ原に行ってきました。
大台ケ原は深田久弥が選んだ「日本百名山」の一つ。
三重、奈良、和歌山の三県にまたがる吉野 熊野国立公園にあって、
ツアーで歩いたのは東大台と呼ばれる区域。
ドライブウェイ終点のビジターセンターをスタートして、
最高峰の日出ケ岳(1694m)、正木ケ原、牛石ケ原、大蛇ぐら、シオカラ谷と
約9kmを一周して出発点に戻るコースです。
ハイキングコースはきれいに整備されて、
植生を守るために木道などが設置されています。
シオカラ谷の前後は多少山道らしいところもあったものの、
そこを除けば、スニーカーで気軽に散策できるようなルートがほとんどでした。
なので、日本百名山に登れる! と思って行くとちょっと期待はずれ。
かといって、三重県側から近畿の秘境とも呼ばれる大杉谷を登ってくるには、
一泊することが不可欠で、何より技術と体力が必要なようです。
山頂から下ったところにある正木ケ原付近。
木が立ち枯れて、なんとも荒涼とした風景。
深田久弥がここを日本百名山に選んだころはまだ、
うっそうとした苔むす森だったのだとか。
伊勢湾台風で木が倒れたことや、鹿の食害で、森林が衰退してしまったそうです。
大台ケ原の名所、約800mの断崖絶壁の上にある大蛇ぐら。
岩の上を進んでいくのが大蛇の背中を歩くようだというので、その名がついたそう。
私は怖くて、途中まで行って引き返しました。
鹿もいました。ツキノワグマもでるそうです。
一年に400日雨が降ると言われる大台ケ原。
この日も途中で雲が厚くなって雷がゴロゴロ鳴っていたんですが、
なんとか降られずに終点まで歩くことができました。
休み中に、六甲の西おたふく山(697m)にも行きました。
大台ケ原はさすがに涼しかったけど、
低山の西おたふく山は、それはそれは暑かった~。
途中ルートがわかりにくくて迷いそうになるし、
頂上への道もわからなくて結局三角点は踏めず。
しかも、有馬温泉に抜ける紅葉谷は、
昨年の台風の影響で途中から迂回するようになっていて、
その迂回ルートが急な上り坂でめちゃくちゃしんどい。
ヘロヘロになって有馬温泉に到着し、
あまりの暑さで温泉につかる元気もなく、
体を洗って1分ほどお湯に入っただけでさっさと出てきました。
西おたふく山はただただしんどくて景色を楽しむ余裕もなくて、
今回はつくづく、なんでこんなにしんどい思いをして
山を歩いているんだろうと自問しました。
結論は、私にもこんなことができたという、ささやかな満足感なのかな。
真夏の暑い中、5時間も歩けた。
あの急坂を登れた。
あっちこっち老化が進んで自信を失いがちなこの頃だけど、
私にもこれくらいのことはできるんだなあという。
でも、やっぱり真夏の西おたふく山はもうこりごり!
二度と行きません!!
紅葉谷に咲いていたホトトギス。少しだけ秋の気配。