岡山県西粟倉村にある若杉原生林に行ってきました。
標高1000m付近まで車で上がるので、
ハイキングコースはそれほどきついアップダウンもなく、
快適に歩けます。
ただ、「熊出没注意」の看板があってちょっとコワイ。
熊鈴をポールに付けて、ジャラジャラ鳴らしながら歩きました。
歩き始めるとすぐにこんなせせらぎが。
吉井川の支流と吉野川の源流が流れているそうで、
ハイキングコースのいたるところで沢に出合います。
岩が苔むして、見慣れた六甲の山道とは全く違うおもむき。
なにしろ六甲山は明治初期にはハゲ山だったそうですからね。
一方こちらは、樹齢200年以上のブナやミズナラなどの巨木の森。
空気が違う、光が違うって感じます。
木にはこんな札がかかっていて、植物観察の楽しみも。
沢胡桃を見上げてみたものの、高すぎて、葉っぱの形もよくわからない。
杉苔にサクが上がっていました。
真っ赤に色づいたナナカマドの実。
つやつやの栗みたいなかわいいキノコ。
今年芽生えたばかりの新芽が、一人前に紅葉しています。
途中で不思議な植物を発見。
笹の先に、鳥の巣のような草の塊が。
最初は寄生植物が引っかかっているのかと思ったのですが、
よくよく見ると、この塊から生えている葉っぱが、笹と同じ形をしています。
もう少し先に、地面にまで垂れた塊を発見。
これは笹の子株で、重みで地面にくっついてそのまま根を下ろし
増えていくという作戦ではないかと推理したのですがどうでしょう。
ここには1周3kmと5kmのコースがあって、
私たちは3kmのコースを、のんびりと植物観察をしながら2時間余りかけて歩きました。
普通に歩くと、1時間20分ほどで一周できます。
お昼を食べてから、もう一度同じコースを、今度は逆方向に。
逆に歩くと、風景がまた変わって見えて楽しい。
この流れのそばは、行ったり来たりで都合4回歩いたけど、
何度見ても飽きない、ずっと見ていたくなる景色です。
私のちゃちなカメラと未熟な腕前では伝えきれないのが残念。
若杉原生林は標高が高いのでとても涼しく、
別世界に来たようなすがすがしさでした。
毎度おなじみの記念撮影。今回は相生チームと一緒です。
写真は近くにいてはったオッチャンに撮ってもらいました。
山で出会うオッチャンは、おおむねみんな親切です。
お土産は栃の木の下で拾ってもらった栃の実。
あく抜きしないと食用にはできないそうです。
まだ青いドングリもたくさん落ちていました。
今日は3時間余り歩いたものの、歩数は1万2千歩と、いつもの半分くらい。
その分、ゆったりと自然を楽しんだ1日でした。