高知県内で初めて、フリスビードッグ公式戦が、高知市内で開かれた。
これは、オーナーが投げたフリスビーを、犬が猛スピードで追いかけ、空中にジャンプしてキャッチし、矢のように駆け戻ってくる人犬一体となった競技。
実際に見るのは初めてで、犬たちが見事にフリスビーをキャッチするたびに、思わずおおっと歓声をあげ、拍手してしまった。
競技に参加した犬たちの引き締まった体とすばらしい集中力を見ていると、我が家のメルちゃんとは違う生き物なんとちゃうかと思えてくる。メルなんて、走ってもせいぜいが50mくらい。すぐに息切れしてぜいぜい言ってるもんなあ。
選ばれた犬たちの緊張感にあふれた競技もよかったけれど、初心者や子ども達の競技もそれはそれで楽しかった。
オーナーが放ったフリスビーを見事にキャッチし、戻ってきたまではよかったけれど、あまりにフリスビーに執着しすぎて、オーナーが引っ張ろうが抱き上げようが、頑としてフリスビーを離そうとしない犬。
名前が呼ばれ、スタート地点についたとたん、近くにいるワンコのほうにシッポを振って走っていった犬。
犬はがんばってるのに、まともにフリスビーが投げられないオーナー。
どれもほほえましくて、近くにいた知らないおじさんといっしょに、大笑いしてしまった。
なかでも爆笑を誘ったのが、写真のコーギーちゃん。
子どもの競技でも、犬だけは成犬を使っているのに、このコンビは犬もまだ3ヶ月の幼犬。男の子がフリスビーを構えてもまったくしらーんぷりのコーギーちゃんは、当然フリスビーを投げても追いかけるはずもなく、時間切れで退場となったのだった。
なんでも普段はちゃんとできるのだそうだ。といっても、もっと小さなフリスビーを使ってのこと。この体で、このフリスビーじゃ、はなから無理よね。
それでも、「高知で初めての大会だから、ぜひ参加したかった」と男の子。その心意気がいいよね。