2日目は大小3000以上の奇岩や島が浮かぶ様子から、「海の桂林」とも呼ばれるハロン湾へ。ここも世界遺産に登録されている場所です。
1日目のタンロン城が「昇龍」なら、ハロンは「下龍」。龍が降りてきたという伝説にちなんだ名前です。
曇り空のせいか、海があまりきれいに見えなかったのが残念でしたが、確かに、切り立った島がいくつも浮かぶ様子はちょっと幻想的でした。
ただ、景色を見るために甲板に出ると寒くて、私はもっぱら船室内におこもり。中のテーブルには、袋物やアクセサリーなどの土産物が並べられ、同じツアーのおばさまたちは、値切り交渉に夢中になっていました。
とにかく、どこに行っても土産物売りの人たちに遭遇するんですが、なんと、誘惑はこんなふうに小舟に乗って海からもやってきます。
ちなみに、現地ガイドさんによれば、日持ちさせるためにたくさん薬をかけているので、バナナは買わない方がいいそうです。
途中、島に立ち寄って鍾乳洞を見学しました。島から海を見ると、クルーズ船がぎっしりひしめきあってます。
なので、船を停泊させる時は、船と船のすきまに力づくで船首を押し込むという感じ。少々の接触はノープロブレムなんですね。
景色を見ているより、そんなベトナム式の交通ルール(?)を観察している方がおもしろかったりします。
ライトアップされた鍾乳洞の内部。像の鼻とか、恋人とか、形から連想していろいろ名前がついているところは日本と同じです。
次に水上マーケットの見学へ。ハロン湾では約700人が水上生活をしているそうで、学校や銀行なども水上にあるのだとか。
ん? トイレは? ひょっとして海に垂れ流し~?
水上マーケットでは、魚を売っている店に立ち寄りました。
ここで買った魚は、船の中で調理してクルージングランチの時に出してくれるそうです。
シャコやミル貝がお勧めと言われましたが、シャコが1匹2ドルと、結構高い。
結局ツアー参加者13名全員が、何も買わずに船に戻りました。
クルージングランチでは、蒸したアサリやゆで海老、イカの天ぷらなどが出されましたが、さすがに新鮮でどれもおいしくいただきました。(ああ、でもトイレのゆくえが気になる~)
クルージングが終わるとまたバスでハノイ空港へ。
バスの移動時間がすごく多いのですが、沿道の風景が日本とはずい分違うので、それを見ているだけでも楽しめます。
ちょっと郊外に出ると、窓の外は一面田んぼが広がっています。田んぼの中に見える小さな色とりどりの建物はお墓です。沖縄の墓とちょっと似ていますね。
こちらでは土葬にして、3年後に掘り出し、骨をきれいに洗って新しいお墓に葬りなおすのだそうです。
田んぼには牛や水牛もたくさんいました。今でも、田んぼを耕すのに牛を使うんですね。
米の生産は三期作まで可能だそうで、生産量では世界第5位、輸出量では第2位というコメ輸出大国。世界的な食料危機がやってきた時には、ベトナムは大儲けするのかも。
空港への途中で民芸品店により、夕方6時半の飛行機で、カンボジアのシェムリアップへ。
この日も夕食は夜の9時ごろで、ホテル到着は10時過ぎ。
13人のツアー客の中では私たち夫婦が最年少という、かなりの高齢者ツアーなんですが、それにしては結構ハードな行程なのでした。