お天気もいいことだし、知人が中之島でやっている野菜市を一度のぞいてこようと、散歩がてら出かけてきました。
寒い季節はやはり自家発電が一番。運動にもなって一石二鳥だしと、大阪駅から御堂筋に沿って歩いていくことに。
15分ほどで中之島の大阪市役所に到着。
橋をはさんで市役所の向かいにあるのは日本銀行大阪支店の旧館。今から100年あまり前に建てられた、石造りの堂々たる建物です。
このあたりは古い建築物が固まっていて、見ているだけでも楽しいのですが、中でも一番好きなのがこの中之島図書館。
外観はルネッサンス様式、内部はバロック様式を基本に作られているそうです。
以前、古い資料を見るために何度か通ったことがありますが、すごく格調高い雰囲気で、そこにいるだけで、なんだか頭がよくなった気がしたものです。
表に建物の解説を書いた看板がありました。
住友吉左衛門の寄付で昭和37年に竣工、とあって、「え~、私の方が古いの!」と衝撃を受けましたが、よく見ると明治37年でした。よかった~。
美しさではピカイチの中央公会堂。大正7年に建てられた赤レンガに青銅の屋根の建物です。
ちょうどお昼時だったので、地下の中之島倶楽部へ。周辺ではそれほど歩いている人を見かけなかったのに、お店は満席で、20分ほど待たされました。
以前から食べてみたいと思っていたハヤシライスを注文。あっさりとした味でまあまあおいしかったけど、期待したほどでもなかった。まあ、630円なのでこんなものでしょうか。
名物オムライスにすればよかったと、軽く後悔。
お腹がふくれたら、次は東洋陶磁美術館へ。ちょうどルーシー・リーの回顧展をやっていました。シンプルなデザインで、釉薬の色がとてもきれいでした。
でも一番のお目当ては常設展示場の油滴天目茶碗。中国の南宋時代につくられ、関白秀次が所持していたと伝えられる国宝で、星が瞬く夜空のような美しいお茶碗です。
歴史上の人物が手に取ったお茶碗が、今、自分の目の前にあると思うだけでもちょっと素敵です。
さて、美術館を出て、今日の目的の野菜市へ。
が、知人はいませんでした~。残念。お店を出していた方に聞いても知らないといわれるし。
でもせっかくなので少しだけ購入。
春菊、原木シイタケ、にしき芋(里芋の仲間みたいだけど、もっとねっとりしてます)、橙果汁。
橙果汁なんて初めてだけど、ポン酢にしたり、酎ハイやドレッシングに入れてもいいそう。
なめてみると、甘みのない超すっぱいみかんという感じでした。
これにて中之島散歩は終了。運動に建築物・陶磁器鑑賞、食べて買い物しての半日コース。
楽しかったけど、家に帰ったらぐったり疲れた~。体力つけなあきませんね。