4日目は台北の「忠烈祠」へ。ここには、戦争で亡くなった英霊が祀られていて、台湾政府の管理下にあります。
なので、入口には衛兵が立っていて、1時間ごとに行われる衛兵の交替式が有名なんです。
ほんとにピクリとも動かない衛兵さん。瞬きもほとんどしません。時にはくしゃみも出るだろうけど、それも訓練で出ないようにするのだそう。たまたまちょっとでも動いたりしたところを厳しい先輩に見られたりすると、週末の休暇がパーになってしまうこともあるのだとか。
普通の人なら直立していると、かすかに体が動くものですが、まったく動かないので、まるでロウ人形のように見えます。ちょうど日本からきていた学生が、盛んにシャメを撮っていました。
毎時0分になると、交替式が始まります。
入口から奥に向かってゆっくり行進していきます。途中で入口に向き直り、銃を上げたり下げたり、何やら儀式のようなことが行われます。
交替式に要する時間は、まちまちだそうで、かわいい見物客がたくさんいると、長くなるとか? 今回はミニスカートの高校生がたくさんいたから、長かったのではないでしょうか。20分弱かけて交替式が行われました。
気候のおだやかなこの時期はまだいいものの、真夏はどんなに大変でしょう。それでも以前は2時間おきだったのが、1時間に短縮されたそうです。
この衛兵さんたちは、みな容姿端麗、身体頑健なエリートばかり。台湾には徴兵制があって、20歳になるとみんな軍隊に入ります。そこで選抜された人たちなんだそうです。
朱さんももちろん2年間訓練を受けたそうです。1年目は先輩からいじめられて、夜中に起こされて殴られることもあったのだとか。とくに理由はなくて、「暇だから」殴るんですって。
なので、朱さんが2年目になった時、「やっぱり僕も後輩たちを殴りました」。
って、やったんかい! って感じですが。でも軍隊経験をしたことで、親がどんなにありがたいか、身にしみてわかったので、いい経験だったと話していました。
ただ、最近では昔のように手荒なことはあまりしないそうです。「ママ~」って親に言いつけられて問題になるから。いずこも同じですね。