一昨年の4月に買った登山靴が水漏れすることに気づいたのは昨年7月の霧ヶ峰でのこと。
朝露に濡れた草むらを歩いただけなのに、ソックスのつま先がじっとりとしめっているんです。
最初は撥水スプレーが足りなかったのかもと思ったのだけど、秋に雨の中を歩いたときに、明らかにおかしいと気づきました。
でも、購入から1年以上たってるしレシートも保存してないから駄目だろうなと思い、新しい靴を買いに行ったお店で、漏水検査を受けるようアドバイスいただきました。
ダメもとで製造元に連絡してみると、レシートがないと受け付けないと言いつつも、使用状況や日頃の手入れ法などを聞き取った上で、いろんな角度から撮った靴の写真を送ってくれれば検討してみるとのこと。
写真を見た先方は、つま先にダメージがあるのでそのせいだと思うが、一応、漏水検査をするので、靴を送るようにと連絡をくれました。
靴を宅配便で送ると、2日後に画像と一緒に検査結果が来ました。
やっぱり漏水でした。
靴の中に水を入れて遠心分離器にかけて調べたそうです。
靴は交換ではなく、購入時の金額を返金してくれるのだそう。
でも、私にとってはここからが頭をかかえるほど大変でした。
返金は、先方の本社がある海外からなので、銀行振り込みではなく、ペイパルという決済アプリでしかできないというのです。
まずペイパルとは何ぞやから始まって、そのアカウントを作るのに四苦八苦!
そして、振込完了の通知はきたものの、今度はどうやってそのお金を引き出せばいいのかがわからない。
検索で調べて、やっと銀行口座に振り替えることができたものの、手数料として250円が引かれました。
最初の問い合わせからわずか1週間ばかりで返金までが完了し、期待していなかった靴代が戻ってきたのは本当にありがたいでです。
でも、手続きの煩雑さなどを思い返すと、10年後の私ならきっと途中であきらめるだろうなと思いました。
そもそも、スマホの操作ができないとお金を返してもらえないわけで、つくづく不便な世の中になったものです。
今回は、高価な山道具は、たとえ保証期間が過ぎてもレシートを保存しておかねばと深く反省したのですが、実は、先日買った靴のレシートも捨てちゃったあと。
ほんとに我ながらうかつです。